記憶喪失人物紹介でも触れましたが、佐野さんは記憶喪失者です。Facebookのプロフィール写真に寄せられたコメントや返信によると、極度のストレスから記憶喪失を患われたそうですが、その重圧は、当時、お若かったにもかかわらず、写真のように髪の色が白っぽく変化してしまわれたほどだとか。 キューティクル自体が変形し、黒く染めても色が抜けてしまう症状で、情緒性白毛症(じょうちょせいはくもうしょう)というそうです。 つまり、この写真に写る髪の色はナチュラルなのです。 この髪色により、心無い者から色眼鏡で見られたこともあるそうで、佐野さんは「この髪色に変わったおかげで、誰が見かけで人を判断する方かが分かり、そういう人々との付き合い方が変化した」と綴られています。 そのため、接触を求めてくる人物の人柄を見極める目的で、あえてSNSのプロフィールに、当時の写真を用いられているのだとか。 肌が白くなる尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)という病に羅患されていたにもかかわらず、「黒人であることに引け目を感じて漂白剤を使っている」とか、「白人願望がある」などと揶揄されてしまったマイケル・ジャクソンさんを想起するのは本ファンページの運営者だけでしょうか。 佐野さんが患われた記憶喪失は、医学用語で健忘(けんぼう)と称します。 症状に応じて様々な分類がありますが、佐野さんは最も重度の全健忘症だったそうです。 全健忘とは、文字通り、自分自身が誰なのかを含めた全ての記憶を喪失してしまう絶望的な症状。 現在は髪の色が戻り、過去の記憶の一部が思い出せない程度にまで緩解(かんかい)されているようです。 |